昔からこち亀が結構好きで、子どもの頃はよくこち亀の漫画を読んだりアニメを見たりしていた。
基本的にはギャグ漫画であり、両津は悪いことをして最後に痛い目にあうパターンである。だからこそ、たまに挟まる感動系の話は、妙に記憶に残っているものだ。
今回は、そんなこち亀の中でも記憶に残っているエピソードである「納涼花火大会の巻」から学べる、相手の心に残すプレゼントの贈り方について書いてみる。
「納涼花火大会の巻」あらすじ
大原部長にお孫さんが生まれ、派出所のメンバーはお祝いムードに包まれる。
孫の名前は「さくら」。
さっそくお祝いの品について話しはじめる派出所メンバーだが、両津はいつもどおりの金欠状態⋯。
どうするかと考えた末、知り合いの花火職人のもとを訪れ、競馬情報を交換条件に、あるサプライズを計画する。
ときは流れて納涼花火大会。
大原部長の娘さんの家に集まる派出所メンバーたち。
しばらくすると、両津の仕込んだサプライズ「ピンク色の大きな花火」が打ち上がる。
両津は、形に残らず、心に残るプレゼントとして花火を打ち上げたのだった。
もちろん最後はお約束、両津のいたずらで部長に仕返しが始まる⋯
両津から学べるプレゼントの考え方
大人になってあらためてこのストーリーを振り返ると、学べることがたくさんある。
今回は3つに分けて整理してみる。
まず、1つ目はプレゼントは必ずしも形に残す必要はないということ。
文章にすると当たり前のように感じるけど、誰かにプレゼントを渡そうと思ったら、形あるものから探しがちだ。
そのうえで、思い出に残るような場所選びやサプライズを考える。
記憶だけでなく、心に残るプレゼントを贈るには、普段から贈り物を考える習慣を持っていないと難しいのかもしれない。
2つ目は、自分が持っているものを最大限に活かす考え方。
両津は「お金がない」ことはわかっていて、ないものをどうするかは考えず、自分が持っているものでできる最大限はなにかを考えた。
この考え方は、プレゼントを贈るとき以外でも役に立つ。
ついつい、ないものねだりになってしまうことが多いので、ないものないときっぱり諦めて、今の自分にできる最大限を考えるようにしていきたい。
3つ目は、どんなときもいつも通りでいること。
この話の中で両津は、部長に「いつも通り」に接している。
お祝いだからとか、サプライズを計画しているからといって、いつもと違う接し方をするわけでもなく、いつも通り失礼な態度を取って怒らせたりもしている。
いつも通りでいることで、サプライズの印象がさらに大きくなっているんじゃないかと思う。
実はこち亀から学べることはたくさんある。
記憶に残っているエピソードを、これからも書き記していく。